W3 SIRIUSはクラウドサービスですが、業務システムであるため、ご利用いただく前に、必要なもののご確認やハンディーターミナルのご準備など事前にご対応事項があります。以下の事項をご確認ください。※出力に少し時間がかかる場合があります。

ハードの手配

倉庫の現場で、WMSを利用するには、ハードが不可欠です。まずハードの手配をしましょう。

1.PCの手配

標準のブラウザはGoogle Chromeを採用しております。下記リンクよりインストールをお願いいたします。

Google Chrome

Windowsの場合、OSはWindows 7以降を推奨しております。
その他システムの細かな対応条件は非機能要件ページをご覧ください。

2.ハンディーターミナルの手配 ※任意

ハンディターミナルはなくても、紙面での業務運用は可能です。ハンディターミナルがあれば、作業スピードの大幅な向上が行えます。

レンタルの場合、調達に時間を要します。利用機種・台数を確定させ、下記リンクよりお申込みください。

ハンディターミナルお申込み

3.ラベルプリンタの手配  ※任意

入荷ラベル等をご利用の方は、ラベルプリンタも手配しましょう。基本的に在庫していないため、利用する場合は機種と台数を確定させる必要があります。現地での印字調整も必要になるため、納品日程の調整も必要となるため、必要な場合は早めに調達してください。

ラベルプリンタお申込み

W3ユニット作成

1.オーナー登録

オーナーは荷主、事業部など、在庫を所有する単位を登録します。後の「ユニット作成」にて選択します。住所などは必須ではないですが、送り状や納品書出力などで利用することがほとんどであるため、しっかりと登録いただくことをお勧めいたします。

2.システム倉庫登録

システム倉庫は棟全体、フロア、エリアなど、オーナーの在庫を管理する在庫保管場所単位を登録します。後の「ユニット作成」にて選択します。住所などは必須ではないですが、送り状や納品書の返品先などで利用することがあるため、しっかりと登録いただくことをお勧めいたします。

3.ユニット作成

作成した「オーナー」と「システム倉庫」を選択してユニットを作成します。ユニットを作成する場合、既存のオーナーやシステム倉庫を利用することも可能です。既存のオーナーを利用する場合は、商品マスタなどは、共通で利用できます。既存のシステム倉庫を利用するとロケーション情報などは共通で利用できます。

4.ユーザー作成

ユーザー一覧を押下すると現在登録されているユーザーの一覧が表示されます。作成したユニットで業務を行うユーザーが登録されていなければ、新規登録してください。

5.ロールの作成

ユーザーの登録が完了したら、次にロールを作成します。ロールとは、現場担当者は、マスタ管理はできないようにするなどロール毎に利用可能な機能の権限を付与するためのものです。
例えば荷主ロールを作成することで、在庫一覧と出荷状況だけを荷主に公開するということも可能になります。

6.ユーザーのアサイン

ロールの作成が完了したら、最後にユニットへユーザーを登録します。ユーザーを登録する際は、登録するユーザーがそのユニットでどのような権限を持つかを決めるため、同時にロールを選択してユニットへ追加します。
ユニットへの追加が完了したら、ユーザーにメールなどで、ユーザー名とパスワードを連絡して、ログインしてもらいます。

インターフェースの準備

データ連携の種類を理解する

W3 SIRIUSでは入荷予定(発注情報)や出荷指示(受注情報)など多様な連携が可能になっています。下記リンクの「データ連携について」のページを確認し、必要な連携データの種類を確認してください。

お客様のシステムとの連携データ

取込予定の情報選択

連携する各データ種類の項目設定を実施する(インタフェースマッピング)

W3 SIRIUSではインターフェース設定というメニューを用意しております。そのメニューでは、お客様の基幹システムから出力できるデータをどの項目に取込か、またW3からどのように出力するかを設定することができます。
データ種類毎にW3には必須項目があるため、それは必ず設定ください。
意味合いがわからない場合は、サポートデスクにお問い合わせいただき、内容をご確認ください。

マッピング

取込・出力を行い、設定の確認を行う(インターフェーステスト)

インターフェースマッピングが完了したら、実際にデータの取込、出力を行い、エラーなく取込/出力が出来るかどうか、また取り込んだデータが入っていて欲しい項目に入っているかを確認します。

CSVデータをExcelで開いた場合、0が消えたりしますのでIFのテストは本番運用で作られる流れそのものを使い、手作業で変更を加えたりしない用お願いいたします。

入荷予定取込の取込操作例

取込箇所一覧

取込種別取込箇所取込ボタン
入荷予定取込入荷予定状況照会入荷予定取込
出荷指示取込出荷指示状況照会出荷指示取込
商品マスタ取込商品関連 > 商品マスタタブ商品マスタ取込
ロケマスタ取込庫内関連 > ロケマスタタブロケマスタ取込

出力箇所一覧

出力種別出力箇所出力ボタン
入荷実績出力入荷履歴実績出力
出荷実績出力出荷履歴実績出力
在庫情報出力(全部)在庫一覧在庫実績出力(全部)
在庫情報出力(差分)在庫一覧在庫実績出力(差分)

テストデータを作成し、取り込む(商品マスタ/入荷/出荷/ロケ/在庫)

各連携データのテストデータを作成してください。その後の現場テストで、印刷のテスト等に利用するため、一通りの取込をお願いいたします。

画面の準備

利用画面を設定する

W3 SIRIUSでは、各画面の項目の表示非表示や装飾を設定することができます。はじめは一般的に使われる項目が表示されておりますが、食品であれば消費期限を表示する、アパレルであればカラー・サイズを表示するなどの設定を行い、業務に適した画面設定を実施します。

利用業務ボタンを設定する

次に、各画面に配置されている業務ボタンを設定します。利用するボタンを決め、ロール設定画面から、利用する業務ボタンを設定します。

ハンディターミナルの準備

無線LAN環境準備

無線LANの飛びが悪い場合などが散見される。既存のハンディが通信していたとしても今回利用の機種で通信できるか、稼働前にテストを行います。その際に必要なネットワーク情報について取得しておいて頂く必要があります

バーコード確認/読取テスト

利用する商品バーコードの確認を行う。バーコードチェックのデータそのものではなく、付加情報が印字されているケースがある。特に2段バーコードのなどの場合、一見では分からないため、早期確認必要。

キッティング

アプリインストール/ 無線LAN設定 /初期表示IDの設定/利用するサーバーインスタンスの設定/ 読取り動作設定

通信テスト

現地の無線LAN環境の設定を行い、サーバーにつながって正常動作することを確認する。

利用項目設定

ハンディの利用項目を設定する。利用メニュー/表示項目/バーコード読取りルールなど

帳票の準備(納品書)

パターン登録

納品書の印刷のため、納品書パターンを作成します。納品書パターンは印刷時に選択もしくは、納品書パターンコードパターンコードを受信して印刷の双方を選択いただけます。

標準帳票一覧はこちらを参照ください。

標準帳票を見る

納品書レイアウトパターン例

内容チェック

作られた、納品書パターンとテストデータを使い、サンプルの納品書を印刷する。

客先確認

納品書の内容はお客様によってもこだわりがある場合があるため、印刷内容について早々に確認をする。標準レイアウトからの修正で要件を満たせない場合は、独自レイアウトのためのカスタマイズが必要になったりする。